■ノートパソコンにも雷対策を!
大自然の驚異、「雷」。雷のエネルギーはすさまじいものがあり、近くに落雷があると日本でも停電は避けられません。パソコンは精密機械ですので雷対策はが必要になります。しかしデスクトップパソコンならまだしも、ノートパソコンに雷対策は必要なのでしょうか?結論からいうと、ノートパソコンにも雷対策は大事です。
雷の影響による停電も怖いですが、ノートパソコンの場合、一番怖いのは「サージノイズ」と呼ばれる現象です。雷は超高電圧の静電気のかたまりが空から落ちてくる現象なので、落雷した場所以外にも「おつり」の電気ショックが伝わってしまいます。主な経路は電灯線や電話回線になります。パソコン本体や周辺機器にこのサージノイズが流れ込むと、電気的にデリケートな基盤が破壊されてしまいます。
停電ならノートパソコンについているバッテリーで対応できるのですが、サージノイズに対しては雷対策にはなりません。また電源を落としていてもコンセントにつながっていれば、簡単にサージノイズは進入してきますので注意が必要です。
■電灯線に対する雷対策!
上に述べたように、一番必要な雷対策は電灯線より進入するサージノイズをどうするかです。これはサージ対策の採られたOAタップを利用すると良いでしょう。サージ対策OAタップの価格は2000円前後で高いものではありませんが、効果は十分にあります。家電量販店でも普通に購入できますので、転ばぬ先の杖として必ず使うことをおススメします。
より安心した対策を求めたい人には、無停電電源装置(UPS)を使うことも良いでしょう。価格は1〜2万円程度はしますが、ここから一緒に電源をとることで、周辺機器の停電対策も合わせて行うことが出来るところが魅力です。電源装置自体にパッテリーが内蔵されているので、停電時にもバッテリーから蓄電された電気が供給されるのでより安心です。
■電話などの通信回線の対策
電話などの通信回線からも、サージノイズは進入します。最近は電話線でインターネットをしている人は少ないようで、大体はADSLか光と思います。これらからの雷被害はあまり聞いたことはないのですが、FAXなどをノートパソコンで送受信している人は、電話線に対する対策もとっておく必要があると思います。
同じようにCATVのケーブルモデムでも、雷のサージノイズによる影響があることが考えられます。ただCATVの場合、独自の落雷の保安器がすでに設置されていることもあります。通信業者に確認しておくと安心かもしれません。
雷対策なんて私には関係ないと思う人も多いとは思いますが、インターネットで調べてみると被害にあったというブログ等の書き込みは簡単に見つけることが出来ます。自然災害による故障は、保障が適応されないないパターンも良くありますので注意が必要です。
地域性で落雷が多い地域や、季節によっては雷対策の採用を是非考えてみて下さい。
また、誰でも出来る対策は電源プラグやLANケーブルを抜いておくことです。ノートパソコンを使っていないときは、最低でもこの対策だけはしておくことをおススメします。